今回はチコちゃんに叱られる! ▽映画とポップコーン▽マイクの不思議▽ネギの謎 初回放送日NHK総合テレビジョン10月9日(金)を紹介。
なんでマイクの頭って丸くなっているの?
なんでマイクの頭って丸くなっているの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、歌が上手なステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「なんでマイクの頭って丸くなっているの?」
チコちゃんの答えは、「パピプペポから守るため。」
パピプペポから守るため
【音の雑学】なんでマイクの頭は丸いの?理由は「パピプペポ」から守るため!?プロも納得の音響の秘密
カラオケやスピーチで誰もが手にする「マイク」。
「デザインをカッコよくするため?」
「手で持ちやすくするため?」
普段何気なく見ているあの丸い頭の部分には、実は素晴らしい音響技術が隠されていました!
先日の『チコちゃんに叱られる!』では、東京藝術大学の亀川徹教授がその謎を解明。
なんと、マイクの頭が丸い最大の理由は「パピプペポの攻撃からマイクを守るため」だったのです!
今回は、音のメカニズムとマイクの知られざる構造を分かりやすくお届けします。
チコちゃんの答え:パピプペポから守るため!
番組で発表されたインパクト抜群の答えはこちら!
「マイクの頭が丸いのは、パピプペポから守るため!」
「パピプペポって一体どういうこと!?」とびっくりしてしまいますよね。
あの丸い頭の部分は、正式には「マイクグリル」と呼ばれるパーツです。
マイクグリルを取り外してみると、中には「振動板」という非常に繊細な重要パーツが入っています。
音は、空気の圧力の変化です。
マイクはこの振動板が空気の揺れを感じ取ることで、音を電気信号に変えています。
しかし、この繊細な振動板には大敵が存在したのです。
強敵「破裂音」!ボッという不快なノイズの正体
マイクの振動板にとって最大の天敵、それこそが「パ・ピ・プ・ペ・ポ」などの言葉です。
言語学や音響学でこれらの音は「破裂音(はれつおん)」と呼ばれます。
破裂音を発音するとき、私たちは一度唇をしっかり閉じます。
そこから一気に息を吐き出して発声します。
このとき、口から瞬間的に強い風(息の固まり)が吹き出します。
もしマイクグリルがない裸の状態で「ポ」と発声するとどうなるでしょうか?
声の音だけでなく、強い風が直接振動板に激突してしまいます!
その結果、「ボッ!」「バフッ!」という不快な風切り音(ポップノイズ)が発生。
本来の綺麗な声がノイズでかき消されてしまうのです。
丸い頭の中に入っている「秘密のフィルター」
強い風から繊細な振動板を守るのが、丸いマイクグリルの役目です。
マイクグリルの内側には、ウレタンで作られた薄いスポンジが仕込まれています。
これは「ポップフィルター」と呼ばれるパーツです。
「パピプペポ」で生じる強い風がぶつかると、このスポンジが風を綺麗に分散させます。
風の勢いだけを弱めて、音の細かい振動だけを通過させる仕組みです。
あの「丸い形状」にすることで、どの角度からの息も効果的に受け流して分散できます。
ちなみに「ポップ」とは、ポップコーンと同じで英語の「破裂する(pop)」という意味。
まさに破裂音の風をガードするための設計なんですね!
レコーディングで見かける「金魚すくいのポイ」の正体は?
アーティストの歌入れ風景やアフレコ現場で、マイクの前に丸い網が置かれているのを見たことがありませんか?
「金魚すくいのポイ」や「虫取り網」のように見えるあのパーツ。
あれは「ポップガード(ポップスクリーン)」と呼ばれる音響機材です。
本格的なスタジオで使われる高精度なマイクは、さらに振動板が過敏です。
そのため、マイクグリルだけでなく外付けのポップガードを重ねて設置します。
ダブルで風を遮断することで、クリアな歌声を録音しているのですね。
物理的な衝撃から守るプロテクターの役目も!
マイクグリルには、風を防ぐ以外にも大切な役割があります。
それは物理的なプロテクターとしての役割です。
マイクをうっかり床に落としてしまったとき、丸いグリルが変形して衝撃を吸収します。
内部の精密な振動板や電子回路が壊れるのを防いでくれるのです。
丸い形状は、衝撃を全方向に分散させるためにも最も効率的な形なのです。
まとめ:綺麗な声を届けるための優しすぎるデザイン
カラオケなどで毎日活躍しているマイク。
その丸いデザインには、音を綺麗に届けるための知恵が詰まっていました。
丸い頭は「マイクグリル」という保護パーツ
「パピプペポ」の強い息の風(破裂音)を分散させる
中のスポンジがノイズを防ぎ、声をクリアに伝える
次にマイクを手にしたときは、ぜひその丸い頭をじっくり観察してみてくださいね!
結論
というわけで、
「なんでマイクの頭って丸くなっているの?」は、
「パピプペポから守るため」
でした。
解説してくれたのは
東京藝術大学の亀川徹教授。
亀川 徹
教授/音響学、録音技術
音とは何か。音響や録音技術を学ぶことで、音についての理解を深め、音楽や音を用いた表現のために必要な能力を養います。マイクロホンやミキサー、録音機といった録音に関するさまざまな機材の扱い方を習得し、音楽・音を録音するための基礎技術を踏まえた上で、インターネット、放送、映画などの様々なメディアにおける音表現の可能性ついて考察していくことをめざします。また22.2マルチチャンネル音響など最先端の音響技術についての研究を通じて、将来への音の表現手法の可能性を探っていきたいと考えています。
九州芸術工科大学音響設計学科卒業。日本放送協会(NHK)にて番組制作業務(音声)に従事し、N響コンサートなどの音楽番組を担当するとともに、ハイビジョンの 5.1 サラウンドなど新しい録音制作手法の研究に携わる。2002年10月より音楽環境創造科に就任。著書に『音を追求する』(2016年、大橋、佐藤編、共著/放送大学教育振興会)、『音響技術史』(2011年、森、君塚、亀川共著/芸大出版)、『サラウンド入門』(2010年、沢口、中原、亀川共著/芸大出版)などがある。AES、日本音響学会、日本音楽知覚認知学会、日本オーディオ協会、日本音楽スタジオ協会会員。博士(芸術工学)。
(大学HPより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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