NHK番組「チコちゃんに叱られる!」の放送内容を詳しく紹介!

チコちゃんに叱られる!

チコちゃんクイズ

(再掲)人一倍はなんで人二倍って言わないの?→昔は「一倍」が「二倍」だったから。西洋文化が入ってきて定義が変わった。

更新日:

前回の「チコちゃんに叱られる!」​は、2020年6月5日(金)の再放送!

以下、過去の内容を再掲載したものです。

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今回は、2020年6月5日金曜日放送、チコちゃんに叱られる!「▽ゴムの秘密▽人一倍って?▽カルビ」の番組内容を紹介。


人一倍はなんで人二倍って言わないの?





確かに、ヒトの2倍がんばっても、人一倍ですね。


なぜなんだろう?





人一倍はなんで人二倍って言わないの?


本日の4つめ目の話題。


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、昔の言葉を沢山喋っているステキな大人ってだーれ?」


岡村さんが、今日は調子がいいからということで、自ら回答者に。


視聴者からの質問ハガキ。


内容は、「人一倍はなんで人二倍って言わないの?」


岡村さん「偉い人のミスだった。」


チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」


新橋のSL広場での街頭インタビューでも正解なし。



チコちゃんの答えは、「昔は「一倍」が「二倍」だったから。」



昔は「一倍」が「二倍」だったから


現在では、例えばリンゴを1倍というとリンゴ1個。





しかし、明治初期まではリンゴ1倍はリンゴ2個の意味だった。


平安時代に書かれた説話集「今昔物語集 巻第十四」


この中に、お坊さんが金貸しとなり自分の婿にお金を貸すという物語があります。





そこでは、お金が二倍にという表現で「一倍」という言葉を使っています。


つまり人一倍というのは他人に比べて二倍という意味。


さらに明治以前。


倍の他に「層倍(そうばい)」という表現も。



X1 – 層倍
X2 – 一倍もしくは二層倍
X3 – 二倍もしくは三層倍
X4 – 三倍もしくは四層倍などと表現。



さらに明治時代に入って来た西洋文化の影響で X2=二倍という今の認識に改められました。






急に倍の数え方が変わってしまうと当時の人たちは混乱。


そこで、明治8年12月4日に公布された太政官布告。





一倍を二倍に改めるという決定。


一倍表記は禁止に。


しかし、人一倍という言葉自体は改められる事がありませんでした。


そして、今でも人一倍という言葉が残存。



その他に西洋文化の影響で変化した言葉


一日中を意味する四六時中。


実は昔は二六時中と表現。





江戸時代は一日を十二刻で表現して十二分割。


昼の6ツと夜の6ツを合わせて、2X6で二六時中。


これが明治6年に24時間制を導入した事で12を24に。





そこで、4X6にして四六時中に変化。


西洋文化が入ってきたため、それまでの日本には無かったものを表現するために日本語もそれに合わせて変化してきました。


例えば英語のspeech(スピーチ)。


これは議会や民衆の前で自らの主張を述べる事を意味。


しかし、当時の日本では自分の意見を主張するには書面にするのが一般的。




そこでスピーチの言葉の意味を説明するために、お坊さんが説法する様子を表す仏教用語の「演説」という言葉をあてる事に。


この演説を現在の意味に定着させた人物は福沢諭吉。





その他にも、自由、討論、経済、動物園なども。




LOVEには愛があてられました。


しかし、愛とは元々は仏教用語で「何かに執着する」という意味。


今でいう「いとおしむ」という意味ではありませんでした。


現在の意味で使われ始めたのは明治に入ってから。


それでも「愛している」という直接的な表現は避けられていたそう。


英語教師であった夏目漱石は「I love you.」を「月が綺麗ですね」と訳していたとか。





とりあえずカタカナで表記すれば何とか言葉は伝えられます。


しかし、そこに漢字をつけて一つの語に仕立てるのはすごい事とのこと。


現在は、ビジネス用語だと、そのまま横文字で表現することが多い。




きちんと、漢字をつけて、一つの言葉にするのは難しいことなんですね。




結論


というわけで、


「人一倍はなんで人二倍って言わないの?」は、


「昔は「一倍」が「二倍」だったから」


でした。
 


解説してくれたのは


日本国語大辞典・元編集長の神永曉さん


神永 曉
かみながさとる
辞書編集者
辞書編集者。元小学館辞典編集部編集長。小学館では入社以来37年間、辞書ひとすじ。担当した主な辞典は『日本国語大辞典 第2版』『現代国語例解辞典』『使い方の分かる類語例解辞典』など。著書に『悩ましい国語辞典』『さらに悩ましい国語辞典』がある。
(HPより)



日本国語大辞典


日本国語大辞典(にほんこくごだいじてん)は、小学館が発行する日本で最大規模の国語辞典である。初版は日本大辞典刊行会編。

発刊
上田万年・松井簡治による『大日本国語辞典』を引き継ぐ事業という性格をもつ。松井簡治の子松井驥、その子松井栄一三代の蓄積していたカード資料に注目した小学館が、1960年に松井栄一に出版を持ちかける。1964年に、国語学者・金田一京助や、広辞苑の著者・新村出、大漢和辞典で知られる諸橋轍次を始め、佐伯梅友・時枝誠記・西尾実・久松潜一・山岸徳平という日本の国語学界を代表する学者を編集顧問に迎えて編集委員会が発足し、200名以上の執筆者を動員して本格的に編纂作業を開始する[1]。

1972年から1976年の5年間にわたって刊行され、全20巻、45万項目、75万用例という大部の辞典となった。また別冊には主要出典一覧、方言資料などが収められる。活版印刷には図書印刷があたった。完結した1976年に第30回毎日出版文化賞の特別賞を受賞。

解説案内に、今野真二『『日本国語大辞典』をよむ』(三省堂、2018年)がある。

新訂版
1979年には、判型をA4変型からB5変型へ縮小した縮刷版(全10巻)を刊行。1981年には1冊版の『小学館国語大辞典』も刊行され、他にも『故事俗信ことわざ大辞典』(1982年)が『日本国語大辞典』の情報をもととして刊行された。また『小学館国語大辞典』のデータは、刊行後にコンピュータ入力され、これをもとに『現代国語例解辞典』(1985年)、『言泉』(1986年)など小・中辞典が多数編纂された。

1987年より図書印刷の光学式文字読取装置(OCR)によって初版のデータが読み込まれ、これに初版刊行後に小学館の刊行したさまざまな分野の辞典の成果も取り入れ、大幅な訂正・加筆を加えた第二版の刊行が企図される。編集委員会は1990年に発足し、初版でも編集委員を務めている松井栄一と林大を始め、北原保雄・久保田淳・谷脇理史・徳川宗賢・前田富祺・渡辺実が編集にあたった。

第二版は、初版完結から24年の歳月を経て2000年から2002年にかけて刊行。B5変型、全14巻(本編13巻・別巻1)、50万項目、100万用例を収録し、別巻には漢字索引、方言索引、出典一覧を収録する。初版では批判があった用例に年代が付されていない点を第二版では大幅に改善した。また『日本方言大辞典』(全3巻、1989年)をもとに、方言の語彙を増補している点も特色としてあげられている[2]。

2005年12月より、全3巻の精選版(30万項目、30万用例)が刊行された。

電子化の可能性は第二版のあとがきにも記されていたが、2006年11月14日に小学館とネットアドバンスよりオンライン版の公開が発表され[3]、2007年7月よりサービスが開始された。サービス名は「日国オンライン」で、ネットアドバンスが運営する総合オンライン辞書・辞典サイト「JapanKnowledge」のコンテンツの1つとして提供される。第二版の内容を網羅し、見出しだけでなく、全文、用例、方言、出典情報などについて、前方一致・後方一致などの条件で検索が可能となった。また、2007年8月には『精選版』全3冊の内容を図版含めフル収録した電子辞書がカシオ計算機より発売された他、現在はSII(セイコーインスツル)からも発売されている。2016年にはジャストシステムより、かな漢字変換ソフトウェアATOKに「精選版日本国語大辞典 for ATOK」を同梱した版が発売された。2017年には物書堂によりiOS版(精選版)が発売されている。
(Wikipediaより)




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