今回はチコちゃんに叱られる! ▽恐竜の不思議▽なぜプレゼントする▽富士山の謎 初回放送日:2025年5月2日を紹介。
なんで人はプレゼントするの?
なんで人はプレゼントするの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、夫婦仲がいいステキな大人ってだーれ?」チコちゃん「なんで人はプレゼントするの?」
チコちゃんの答えは、「贈る側が幸せを感じるから。そして生き残れるから。」
贈る側が幸せを感じるから そして生き残れるから
プレゼントとは贈り手の意思で贈られるモノや金銭を指す言葉。
お中元、お歳暮、誕生日や記念日など様々な場面で使われます。
プレゼントは「贈る側の幸せ」「生き残る」という2つの要素が重要。
約30万年から人類はホモ・サピエンスとして他の種から独立を果たしました。
その狩猟採集時代からプレゼントは存在していました。
狩猟採集で暮らす民族は現在も世界各地で生活しています。
そうした民族には古くからお互いにプレゼントを贈り合う風習が残っています。
これらから、プレゼントの起源は石器時代の頃ではないかと考えられています。
この時代には狩猟で得られた獲物がプレゼントとして使われていました。
常に狩りで獲物が獲れるとは限りません。
狩りには常に命の危険もありました。
獲物は同じ集落で暮らす仲間で分け合って助け合っていたと考えられます。
このようにプレゼント交換で互いの生存率を高める役割があります。
この習慣は、ナミチスイコウモリでもみられます。
血縁関係がなくてもお腹が減った仲間がいれば血を分け与えるという習性があります。

血を分けてもらったコウモリは以前もらったコウモリの事を覚えていて、お返しすることも知られています。
他にはカラスにもプレゼントにプレゼントでお返しするという行動が確認されています。
女性が野生のカラスにピーナッツを与えると、そのカラスが小枝や綺麗な小石やコインをせっせと運んでくることも。
出張や旅行に行ったらお土産を買って帰る習慣も良好な人間関係を築くことに。
これで、社会人として生き残るための戦略。
また、「贈った側の幸せ」は、2008年にカナダの大学で行われた調査であきらかに。

この調査では、他人のためにお金を使うと幸せになれるという結果が認められました。

自分のために使うお金が増えても幸福度が上がりませんでしたが、他人のために使うお金が増えると幸福度が上がる人が多かったという結果に。
(ねだられた場合や経済的に厳しい場合にはプレゼントをあげても幸福度が上がらないとのこと。)
幸せを感じるのは大人だけではなく、子どもが大人に対しても何か物を食べさせようと盛んにする行動からもわかります。
年齢を問わずに他人にプレゼントすると幸せを感じるという事が示唆されています。
2012年にシドニー大学で20人の幼児を対象に行われた実験。
大好きなお菓子を貰った時よりも、お菓子をぬいぐるみに対してあげた時の方がより笑顔を見せました。

このように幸せな気持ちがプレゼントという習慣を生み出しました。
これらにより、私たちは生存競争に生き残ることができたのかも。
ただし、プレゼントを渡された側は必ずしも幸せとは限りません。
「お返ししなきゃ…」と内心プレッシャーを感じます。
こういった心情を心理的負債感と呼びます。
嬉しさ100%にはなかなかならないのがプレゼントの難しい所ですね。
プレゼントをあげる際には「相手の満足感を最大限にするように」ではなく「相手のリアクションを最大限にしたい」という視点でプレゼントを選んでしまう人が多い傾向があります。
相手の驚く顔が見たいことを主題にプレゼントを選ぶと失敗してしまいがちとのこと。
結論
というわけで、
「なんで人はプレゼントするの?」は、
「贈る側が幸せを感じるから そして生き残れるから」
でした。
解説してくれたのは
人間環境大学の森本裕子准教授
主要な経歴
2024年4月 – 現在人間環境大学, 総合心理学部, 准教授
2020年4月 – 2024年4月宇部フロンティア大学, 大学院人間科学研究科・心理学部, 講師
2016年4月 – 2017年3月東京都医学総合研究所, こころの健康プロジェクト, 研究員
2011年10月 – 2016年3月総合研究大学院大学大学院, 先導科学研究科, 特別研究員
学歴
2006年4月 – 2011年3月京都大学, 大学院教育学研究科, 教育科学専攻
2004年4月 – 2006年3月京都大学, 大学院教育学研究科, 教育科学専攻
1999年4月 – 2003年3月京都大学, 教育学部, 教育科学科
所属学協会
日本心理学会
Society for Personality and Social Psychology
日本人間行動進化学会
日本社会心理学会
(大学HPより)
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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