今回はチコちゃんに叱られる! ▽温泉でタオル▽肉まんとあんまん▽アニメの謎 初回放送日:2025年6月6日を紹介。
なんで温泉に入る時頭にタオルをのせるの?
なんで温泉に入る時頭にタオルをのせるの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、温泉にはいるとき、頭の上にタオルをのせるステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「なんで温泉に入る時頭にタオルをのせるの?」
チコちゃんの答えは、「脳をオーバーヒートさせないため。」
脳をオーバーヒートさせないため
よく、温泉で頭にタオルをのせる人を目にします。
何となくや、タオルの置き場がないからという理由もあります。
しかし、タオルを頭にのせるのは、体にとってもよい作用が。
お風呂に入って体温が上昇すると血管の内側から血管の筋肉を緩ませる物質(一酸化窒素)が分泌。
さらには体がリラックスする際に働く副交感神経も刺激されます。
この2つの要素によって全身の血管が広がって血流がアップ。
酸素や栄養を含んだ血液が全身を巡りやすくなり、疲労回復や新陳代謝が促進。

これによって温泉の健康増進の効果が。
その反面、入浴で温まった血液が脳に流れ込むと脳全体の温度が上がってしまいます。
これはあまりよくない状態。
脳がオーバーヒートを起こしてしまいます。
そうなると、内臓や筋肉を働かせる指令が上手く出せなくなってしまいます。
だるさやめまいを引き起こすリスクが。
これが、「のぼせ」といわれる状態。
これを防ぐにはシンプルに脳を冷やせばよい。
それには、頭に濡らした冷たいタオルをのせるのが効果的。
乾いたタオルでは効果は期待できません。
あくまで冷たい濡れタオルがよい。
タオルを水で濡らして乗せることで頭の表面を走る血管を冷やす効果あり。
これを初めにやり始めたのは誰なのか?いつ頃なのか?詳しい文献が残っていないよう。
また、この頭タオルはのぼせだけではなく立ちくらみを防ぐ効果もあります。
立ちくらみは立ち上がった際に体中の血液が重力によって足の方に溜まる事で脳に送られる血液が減少。

めまいやふらつきを感じる症状。
これは温泉などお湯から出た瞬間にも起こりやすい。
というのも入浴時には血流がアップしているのと同時に体に水圧がかかって血管が程よく締め付けられています。

この状態でお湯から出ると水圧が急になくなります。
一気に血管が広がって、血液が重力の影響を受けて足の方へ。
この時、能へ送られる血液が一時的に減ってしまうので立ちくらみを起こしやすいとのこと。
これを防ぐためには頭にのせた冷たいタオルで顔や腕を拭いて交感神経を刺激。
血管を収縮させてやるのが効果的だそう。
お風呂から上がる前に顔や腕を拭く事で、「これからお風呂から出る」という準備を体にさせるのが重要。
何をしないままお湯から上がると血圧が下がって血液が足に集まってしまっています。
冷たいタオルで顔を拭いてからお湯から出ると、血圧がグッと上がるので立ちくらみ防止になります。

最後に、実際にお風呂に入って実験。
お風呂に入っているときと比べて、出ると血圧が下がります。

実際に出る前に冷たいタオルで頭や肩などを吹くと、しっかり上昇。

他に交感神経を刺激するものとして腹が立ったエピソードを話したり、考えたりすることでも代用できるとのこと。
実際に試してみると、血圧が上がることを確認。
冷たいタオルの代わりに腹が立ったエピソードでも代用かということでした。
結論
というわけで、
「なんで温泉に入る時頭にタオルをのせるの?」は、
「脳をオーバーヒートさせないため」
でした。
解説してくれたのは
東京都市大学の早坂信哉教授。
職歴
1968年生まれ
宮城県出身
1993年、自治医科大学医学部卒業後、地域医療に従事
1998年、自治医科大学大学院医学研究科にて入浴に関する調査研究を開始
2002年、自治医科大学大学院医学研究科修了
同大学医学部総合診療部
2005年 サウナに関する研究を開始
浜松医科大学医学部講師、同准教授、
大東文化大学教授などを経て現在
東京都市大学人間科学部学教授
同大学院総合理工学研究科教授
同総合研究所子ども家庭福祉研究センター長
同図書館長
一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長
一般社団法人日本温泉気候物理医学会理事
(日本医学会分科会学会)
一般社団法人日本銭湯文化協会理事
日本入浴協会理事
博士(医学)、温泉療法専門医
日本温泉気候物理医学会評議員
環境省「自然等の地域資源を活かした温泉地の活性化に関する有識者会議」委員
温泉入浴指導員 養成講習会 講師
(大学HPより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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