NHK番組「チコちゃんに叱られる!」の放送内容を詳しく紹介!

チコちゃんに叱られる!

チコちゃんクイズ

なぜ青春は青い春?→春は青だと決まっているから。陰陽五行思想由来、夏目漱石の三四郎で現在のイメージに定着。

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今回は、2019年4月12日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。


なぜ青春は青い春?





なぜ、青春は青いって?


そんなこと、考えたこともなかったよ。


なぜなんだろう?





なぜ青春は青い春?


本日の4問目。


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、若いころ恋やスポーツに一生懸命だった爽やかな大人ってだーれ?」


ということで、岡村さんが自ら回答者に。


チコちゃんは青春の話題。


岡村さんは、高校時代は部活(サッカー)で一生懸命、また、高校3年生の時に彼女がいたとのこと。


チコちゃん「岡村、青春を漢字で書いてみて。」


岡村さんは、「青春」とお絵描き帖に書きました。


チコちゃん「なんで青春は青い春なの?」


岡村さん「あのね、、、。」


岡村さん「青春は、青よりも、ピンク色のイメージなんだけどなぁ。」


結局、正解にたどり着かずに叱られちゃいました。


街頭インタビューでも正解なし。


かつて青春スターだった方の元へインタビュー。


スタッフ「青春スターの渡辺徹さんですか?」


渡辺徹さん「はい。そうです。」


スタッフ「青春時代の思い出はなんですか?」


渡辺さん「生徒会長してました。一つ年下のミス学園マドンナと思い出。」


渡辺さん「自分じゃ言えませんけどね。美男美女でしたね。」


スタッフ「青春は、なぜ青い春なんでしょうか?」


正解に至らず、出張チコちゃんに叱られちゃいました。





渡辺さん「スタジオで言われたかったわ。」


ナレーション「青春スターで株を上げ、摂取カロリーを上げ、青春は2度と戻らない事を身をもって表現なさっている渡辺さんは本物の青春スターなのです。」


チコちゃんの答えは、「春は青だと決まっているから」


決まってるの?



春は青だと決まっているから


解説してくれたのは、は明治大学の加藤徹先生。


古代中国には、宇宙のありとあらゆるものを陰と陽の2つに分けて考える「陰陽思想」。


また、5つの要素に分けて考える「五行思想」が存在。





どちらの考えも根本は似ている事から、この2つが合わさって「陰陽五行思想」誕生。


これは、自然界にある全てのモノを、木・火・土・金・水の5つに分類。


それぞれの要素にはシンボルカラー、季節が決まっています。






木に割り振られた色は「青」で季節は「春」。


これを組み合わせて「青春」という言葉が誕生。


さらに、陰陽五行思想では人間の一生も季節に当てはます。





つまり青春とは15歳から29歳までの事。


こうして生まれた青春という言葉は、奈良時代後半の7世紀ごろから日本でも使われました。





奈良時代の書物で現存する日本最古の漢詩集である「懐風藻(かいふうそう)。





「思う存分青春の日を楽しみ お互い白髪の歳まで長生きしよう。」という意味の漢詩に「青春」という言葉が使用。





しかし、この当時の青春にはただ単純に「年齢が若い」という意味。



現在の青春の意味になったのはいつ?


その後、時代と共に、「青春は」夢に向かって努力する姿や純粋な恋愛などの意味が加わっていきます。


明治時代の後半には小説の世界などで青春小説が登場。


この頃は、日露戦争の終戦のタイミングで国家に身を捧げる人生から自分の未来について考える若者が急増。





そんな中で当時の作家たちは、





小栗風葉「青春」
森鴎外「青年」
島崎藤村「初恋」
夏目漱石「三四郎」

などの作品を次々と発表。


特にこの中でも夏目漱石の「三四郎」は青春小説の代表格となりました。





夏目漱石の「三四郎」


主人公は、熊本から東京の大学に入学した小川三四郎。





若者ならではの迷い・不安・恋愛などを描いた作品で、当時の若者には大きな影響を与えます。


青春のイメージを決定づけた作品中の描写が、以下。





三四郎は切実に生死の問題を考えたことのない男である。

→これが、若さを表現


考えるには、青春の血が、あまりに暖かすぎる。

→若さゆえの情熱


目の前には眉を焦がすほどな大きな火が燃えている。

→夢に向かいたい気持ちと焦り・葛藤を表現


この他にも、純愛・恥じらい・恋愛などの描写が出て来て、まさに現在の青春のイメージ。





その「三四郎」のヒットが日本に青春を定着させたそう。


夏目漱石こそ、日本における青春の父とのこと。





結論


というわけで、


「なぜ青春は青い春?」は、


「春は青だと決まっているから」


でした。
 



解説してくれたのは


明治大学の加藤徹先生


加藤徹先生


カトウ トオル KATO Toru
加藤 徹
所属 法学部
職種 専任教授

■ 著書・論文
1.著書  から船往来 ──日本を育てた ひと・ふね・まち・こころ (共著) 2009/06
2.著書  梅蘭芳 世界を虜にした男 (単著) 2009/03
3.著書  「訓読」論 東アジア漢文世界と日本語 (共著) 2008/10
4.著書  怪力乱神 (単著) 2007/08
5.著書  貝と羊の中国人 (単著) 2006/06
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■ 学歴
1.~1993/03 東京大学 人文科学研究科 中国文学 博士課程単位取得満期退学
2.1989/03
(学位取得) 東京大学 文学修士
3.~1987/03 東京大学 文学部 中国語中国文学科 卒業

■ 職歴
1.2007/10 明治大学 法学部 教授
2.2007/04~2007/09 明治大学 法学部 准教授
3.2006/09~2007/03 明治大学 法学部 助教授
4.2006/04~2006/09 広島大学 総合科学研究科 助教授
5.1997/04~2006/03 広島大学 総合科学部 助教授
(大学HPより)




明治大学


明治大学(めいじだいがく、英語: Meiji University)は、東京都千代田区神田駿河台一丁目1番地に本部を置く日本の私立大学である。1920年に設置された。大学の略称は明治(めいじ)、明大(めいだい)。

「近代市民社会を担う聡明な若者を育成する」ことを目指し、1881年にフランス法の自由民権思想を学んだ青年法律家らが創設した[1]。東京都に3キャンパス、神奈川県川崎市に1キャンパスを有する総合大学である[2]。2017年度の志願者数は113,507人で国内の大学全体で第4位[3]であり、また「生徒に人気の大学」ランキングでは第1位[4]である。

国際化拠点整備事業(グローバル30)[5]、グローバルCOEプログラム[6]、共同利用・共同研究拠点[7] などの教育研究事業が採択されている[8]。

主要調査機関による現役高校生志願度調査等では、年度によって1位になるなど[9][10][11][12][13]、例年国内最大規模の入試が行われている。

大学の略称は「明大」であり「めいだい」と発音するほか、 和泉キャンパス最寄には「明大前駅」も存在する。但し、明治大学は、商標「明治大学」 称呼「メイジダイガク、メイジ」 を商標登録(登録商標日本第3043764号)しているが、「明大」・「めいだい」に関しては商標登録をしていない。
(Wikipediaより)




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