今回は、2018年8月24日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
「なぜつまようじには溝がある?」だよ!
確かにつまようじのとがってないほうには溝があるね。
折って、つまようじの先を置くものと思ってたけど?
なぜつまようじには溝がある?
チコちゃん「食後につまようじでシーハーしてそうなワイルドな大人ってだーれ?」ということで、岡村さんが立候補して回答者に。
塚原アナからつまようじが、ゲストの皆さんに配られます。
チコちゃんは、つまようじの取っ手部分がでこぼこしているのに注目。
そこでチコちゃんからの質問「なぜつまようじには溝がある?」
岡村さんは、とがっていないほうを折って、先を使った後のつまようじ置きにすると回答。
間違っているようで、怒られちゃいました。
一般の人のVTRでも、おじさんがつまようじ置きとしてました。
チコちゃんの答えは、なんと、「こけし」
つまようじには溝は、こけしをモチーフ
解説は、つまようじ資料室の稲葉修さん。
大阪府河内長野市でVTR.
この地域はつまようじの一大産地。
国内のつまようじの約9割を生産していたそう。
稲葉修さんは、つまようじ作り、この道51年のすごい人。
つまようじには元々は溝は無かったそう。
当たり前ですが、つまようじの肝になるのは先っぽの部分。
取っ手部分は本来ならどうでもいい部位。
現在見られるような溝のあるつまようじが生まれたのは、昭和30年代中頃。
それ以前のつまようじは両端を尖らせた棒の真ん中部分をのこぎりで切断して作成。
しかし、のこぎりで切るので切断面にささくれが出来てしまうのが大問題。
そのささくれができた切断面が業界の悩みだったと当時を振り返ります。
これを解決する策として導入されたのがグラインダー(ヤスリ)。
グラインダーを高速回転させて、端に出来たささくれを削り取りることで切断面はつるつるに。
こうして問題は解決したかに思われたが新たな問題が発生。
NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場「つまようじの夜明け」
グラインダーで切断面を削ることで、その摩擦熱で焦げて断面が真っ黒。
これは一大事と河内長野市に在籍するつまようじ会社の代表者が集まって緊急会議が開催。
当時、集まったメンバーたちの会社で日本のつまようじの約9割を作っていたとのこと。
つまようじの未来を憂う人として、山西淳さんが熱演。
焦げた黒い部分をうまく処理出来ないかと苦心。
その時、偶然目に入ったのがこけし。
そして、グラインダーで頭のてっぺんが黒くなったつまようじに溝をつけて、こけし風にすることを思いついたそう。
そして、この後は、こけし風のデザインを取り入れたつまようじが製作されることに。
つまようじを凹凸のあるグラインダーに押し当てて削ることでこけしにしているとのこと。
つまようじに色を塗ってこけしにしてみた
番組では、つまようじをこけしに見えるように、模型師の亀田誠さんを訪ねます。
世界遺産のミニチュアを製作して着色も行っているというすごい人。
細かい作業は得意ということで、実際につまようじにこけし風の着色を施してもらう事に。
幅約2mmという部分に筆を入れているよう。
30分後に出来上がったのが、
こけし風つまようじは売れた?
稲葉さんに、こけし風つまようじの売り上げについて聞いてみると、全然売れなかったみたいです。
作る側の自己満足にしかならなかったとのこと。
お客さんの方はこけしであろうが先さえ良かったらいいっていう感じだそう。
継続して販売していくうちに徐々に世の中に浸透していったとのこと。
というわけで、
つまようじの溝はこけし
でした。
岡村さん「つまようじ置きとして使ってもいいよね?」
チコちゃん「こけしの首を折ってるって思ってね。」
そう考えると、今後はおれないですね。
なるほど、勉強になりました。
解説してくれたのは
つまようじ資料室の稲葉修さん
つまようじ資料室
ようこそ、広栄社のつまようじ資料室へ。
広栄社では「三角ようじ」を普及させ、地場産業を復権させたいという思いから、1990年にこのつまようじ資料室を設置いたしました。
つまようじといえば「丸いもの」と、ほとんどの人はそう思っているでしょう。
しかし、欧米をはじめ世界中では、二等辺三角形の三角ようじが主流なのです。
なぜ?そう思われる方には一度この「つまようじ資料室」を覗いてみてください。
この資料室は、2009年には「大阪ミュージアム」の登録物として認定されております。
企業などが取り組むメセナ(芸術・文化振興による社会創造)活動を認定する制度に 2017年に認定されました。
世界の「つまようじ」事情を知っていただき、「つまようじ」の歴史にもふれてみてください
(つまようじ資料室HPより)
つまようじのルーツ、歯ブラシとつまようじのかつての深い関わりなど、驚きと納得の知識が得られる興味深い展示。
驚いたことに、日本で使われている丸いようじを歯の掃除に使っているのは、世界中で日本だけなのです。そう、ようじは日本だけで使われているものではなく、また種類も一種類ではないのです。外国では丸いようじは「果物や料理に刺す」のが主な使用方法だそうです。歯の手入れには板状のものや、三角形の物が使われます。それは一体どういう理由からなのか、日本では何故そうでないのか。ここでは、日本だけでなく、外国のつまようじを展示したり、つまようじの使い方を教えてもらいます。歯の手入れの先進国、北欧諸国のつまようじの選択を取り入れれば、あなたもつまようじの達人です。その他にも時代ごとのつまようじの製造法や、つまようじのルーツ、歯ブラシとつまようじのかつての深い関わりなど、驚きと納得の知識が得られます。外国語対応:英語、それ以外の言語は通訳同行要。
住所
〒 586-0037 大阪府河内長野市上原町885
アクセス
南海高野線・近鉄長野線「河内長野駅」下車、南海バス高向線に乗り換え「長野車庫」下車 徒歩約3分
料金 無料
電話番号 0721-52-2901
FAX 0721-54-1092
見学案内 団体見学の場合、事前申込要
各国語対応 英語
URL http://www.cleardent.co.jp/siryou/
(つまようじ資料室HPより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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