今回はチコちゃんに叱られる! ▽ストローの謎▽フクロウの謎▽傘マークの謎 初回放送日NHK総合テレビジョン11月21日(金)午後7:57を紹介。
なんでフクロウはあんなに首が回るの?
なんでフクロウはあんなに首が回るの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、夜行性のステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「なんでフクロウはあんなに首が回るの?チコちゃんの答えは、首の骨が人間の2倍あるから。」
首の骨が人間の2倍あるから
なぜフクロウは首が回る?驚きの秘密は「狩り」と「進化」にあった!
フクロウが首をグルンと回す姿を見たことがありますか?
あのコミカルで不思議な動きの裏には、生きるための壮絶な進化の歴史が隠されているんです。
今回は、掛川花鳥園の北條龍哉さんの解説を参考に、フクロウの首がクルクル回るメカニズムと、その驚きの理由を深掘りします!
哺乳類とフクロウの「首の骨」の違い
ほとんどの哺乳類、私たち人間や
首の長いキリンなども含めて、首の骨(頸椎)の数は7個です。
これは驚くべき共通点です。
しかし、フクロウはここが異なります。
フクロウの頸椎の数:フクロウの首の骨は、その倍の14個もあります。
可動域の広さ:単純な理屈ですが、節(関節)が多くあるほど、より動かせる範囲が広くなります。
この14個という骨の数が、フクロウの首がクルクル回る秘密の答えなのです。
回す必要があるのでしょうか?その理由は、フクロウの目の構造にあります。1. 狭い視野と肉食という宿命
多くの鳥、例えばハトやインコ、ウミネコなどは、顔の左右に目が付いています。
広視野の鳥:これにより、非常に広い視野を持ち、ほとんど真後ろまで見えている状態です。
フクロウの目:一方、フクロウの目は私たち人間の目のように正面に2つ付いています。
このため、視野は狭く、後ろ側はほとんど見えていません。
これは、フクロウが肉食動物であるという宿命に関わっています。
獲物を正確に捉える:フクロウはネズミ、ウサギ、ヘビ、昆虫などの獲物を狩ります。
目が正面に2つ付いていると、2つの目で一つのターゲットを捉えることができます。
距離測定の正確さ:これにより、獲物との正確な距離を測る能力(立体視)に優れています。
狩りにおいて、これは非常に重要な能力です。
2. 進化のトレードオフ
フクロウは、この一点集中で見る能力と引き換えに、周囲を広く見る能力が犠牲になりました。
首を動かす進化:そのため、足りない視野を補うために、首を広く動かし、頻繁にキョロキョロと動かすように進化したのです。
つまり、フクロウの「首クルクル」は、正確に獲物を捕らえる能力と周囲の安全を確認する能力を両立させるための、進化の賜物だと言えるでしょう。
音を聴くためのズレた耳の構造
フクロウが首を頻繁に動かすのは、目だけでなく、耳の構造も関係しています。
左右非対称の耳:フクロウの耳は、左が目の下あたり、右が目の上あたり、というように左右でズレて付いているという非常にユニークな特徴があります。
音の発生源を特定:このズレているおかげで、左右の耳に音が届くわずかな時間の差や音量の差を敏感に聴き取ることができます。
これが、音の発生源との距離や位置をより正確に判断するのに役立っているのです。
フクロウは、まず地面にいる獲物の位置を、この高性能な耳でおおまかに音で判断します。
その後、首を動かして獲物の方へ目を向け、目で捉えてターゲットを確認するという手順で狩りを行っています。
首の動き=興味:ちなみに、フクロウが首を回す時というのは、その方向に興味を持って見ている時だそうです。
危険察知のサインと擬態
また、フクロウが自分の身を守る時にも、独特の行動が見られます。
危険と判断した時:相手を危険だと判断したフクロウは、体を細く変形させることがあります。
擬態:これは、木の枝などに擬態して自分の身を守ろうとする種類が行う行動です。体の色や模様と相まって、まるで木の幹の一部のように見えます。
フクロウの首の動きや行動一つ一つに、生きるための合理的な理由と、長い進化の歴史が詰まっていることがわかりますね。
結論
というわけで、
「なんでフクロウはあんなに首が回るの?」は、
「首の骨が人間の2倍あるから」
でした。
解説してくれたのは
掛川花鳥園の北條龍哉さん
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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