先日の放送は、2019年11月1日の再放送。
以下、以前の内容のコピペです。
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今回は、2019年11月1日金曜日放送、チコちゃんに叱られる!「“うどんのコシって何?”“富士山のなぞ”ほか」のお話。
富士山の頂上ってなに県?
富士山って、静岡と山梨の両方県境ですよね。
山頂は?
富士山の頂上ってなに県?
本日の1問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番登山が似合うエネルギッシュな大人ってだーれ?」
岡村さん「生駒山ってあるぐらいですから。」ということで、生駒さんが回答者に。
チコちゃん「日本一の山は?」
生駒さん「富士山」
チコちゃん「登った事ある?」
生駒さん「乃木坂46時代にシングル曲発売のヒット祈願で登ったことがあります。」
チコちゃん「富士山の頂上ってなに県?」
生駒さん「でも二択ですよね?山梨か静岡。」
チコちゃん「どっちかなんだ?」
岡村さん「言い回しの問題や。」
生駒さんの口元に正解マークとピヨピヨ音!
チコちゃん「つまんねぇヤツだな~。」
漢字問題は、「にわとり」
これはみんな不正解で叱られちゃいました。
正解は、「鶏」
富士山五合目でインタビューするも正解なし。
ナレーション「なに県だか分からない所に登り、なに県だか分からない所でご来光を見て、なに県だか分からずに帰る人の何と多い事か。」
チコちゃんの答えは、「なに県でもない」
なに県でもない
県境は、普通はどこにでもあるもの。
これに対して富士山の頂上付近の地図には県境がありません。
行ってみれば分かるという小林先生なので、スタッフは、一緒に富士山へ。
目的地は頂上ではなく富士山の本八合目。
標高 3400m付近。
五合目から登ります。
六合目の時点で既に疲れが見え始めるディレクター。
そこで小林先生が富士山に関するうんちく。
江戸時代に初めて富士山に登った女性はちょんまげをつけて男性のフリをして登ったそう。
その女性の名前は「高山たつ」さん。
当時の富士山には女人禁制という厳しいルール。
そこで、男性の格好で登山。
その後、5時間でやっと標高3200mに到達。
同行ディレクターはこの時点でギブアップ。
取材を後輩ディレクターに。
その後40分の道程で本八合目に到着。
本八合目にあったのは石碑。
富士山の八合目から上は神社の所有で私有地。
八合目から上の特別地域気象観測所や登山道を除くエリアは全て「富士山本宮浅間大社の境内」。
富士山本宮浅間大社はそもそも古来より噴火を繰り返す富士山を鎮める目的で建立。
関ケ原の戦いで天下人となった徳川家康。
関ケ原勝利のお礼として神社の造営と共に八合目以上の土地を神社に寄進。
なぜ八合目?
富士山信仰の方や修験者。
富士山火口にさい銭を投げる散銭という儀式をしてお祈りをしていた事が関係。
富士の火口の底に神様がいると信じられてました。
さい銭が投じられるという事から富士山の火口を超巨大なさい銭箱と見立てます。
そこで、さい銭箱の底にあたる八合目から上を境内としたそう。
このような理由で、富士山頂上が神社の私有地に。
なぜ、富士山頂には県境がない?
私有地だろうと国有地だろうと普通は県境が存在します。
しかし、富士山には、県境がなし。
歴史的に、1897年に宮内庁御料局が境界調査を実施しました。
しかし、山梨・静岡両県が富士山所有権をめぐって一歩も譲らず県境は決まらず。
1951年にも両県知事が話し合いの場を持ちますが、そこでも折り合いがつかず。
この時に「以後は富士山頂の県境に関して争わない」という事で一致。
2014年、富士山の世界文化遺産登録を機に再度県境問題が注目。
しかし、やはりこの時も両県の間で「県境を定めません」という事で一致。
ということで県境が無いのでなに県でも無い富士山山頂となりました。
このように県境が定まっていない場所(県境未確定地)というのは日本全国で14地域あるそう。
約170の地区町村が境界未確定地になっているとのこと。
東京都内だと東京駅のすぐ東側から銀座の横を通って浜離宮周辺の3.5kmほどが区境未確定地。
銀座コリドー街
その境界は元々は江戸城の外堀にあたる所でそこを埋め立てました。
その時に境界線を定めないままで今日に至っています。
なかには同じ建物内で住所が異なることも。
異なる3つの住所が混在している状態も。
結論
というわけで、
「富士山の頂上ってなに県?」は、
「なに県でもない」
でした。
解説してくれたのは
日本地図センターの編集室長で境界協会主宰の小林政能先生。
『月刊地図中心』編集長。「境界協会」主宰。地理情報の調査収集や研究開発を行う、日本地図センター編集室長。「ブラタモリ」「タモリ倶楽部」「ヒルナンデス!」「池上選挙特番」など、テレビ番組への出演多数。著書に「なんだこりゃ? 知って驚く東京『境界線』の謎」。
境界協会(Facebookページ)
(大学HPより)
地図センターとは
私たちの暮らしの中で地図はどのくらいの位置を占めているでしょうか。地図は空気や水の様にあたりまえにそこにあるので、あまり意識されませんが、何かを計画するとき、どこかへ出かけるとき、だれかと会うとき、頭の中やスマホの中にあったり、机の上に広げられたりして使われています。 地図を活用している度合いは、その社会の文化を図る尺度ともいえるのではないでしょうか。地図は場所や行き方を教えてくれるだけでなく、その土地の風景、自然とのかかわり、産業や交通、歴史、災害危険度などいろいろなことを教えてくれます。かたい話は抜きにしても、地図は眺めているだけでも楽しいものです。 一般財団法人日本地図センターは、地図や地理空間情報をもっと活用して、私たちの暮らしがより実り多いものとなるように、地図や地理空間情報の収集、提供、調査研究、普及活動などを行っています。
名称 一般財団法人 日本地図センター
英文名称 Japan Map Center
代表者名 理事長 野々村 邦夫
所在地 〒153-8522 東京都目黒区青葉台4-9-6
電話 03-3485-5411(代表)
FAX 03-3465-7689
設立日 1972年2月23日(建設大臣許可) (一般財団法人移行日 2012年10月1日)
アクセス こちらよりご覧ください
(HPより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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