NHK番組「チコちゃんに叱られる!」の放送内容を詳しく紹介!

チコちゃんに叱られる!

チコちゃんクイズ

なんでサバンナにはたくさん野生動物がいるの?→奇跡の草「C4植物」が生えているから

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今回は、チコちゃんに叱られる! 生放送 新BSスタートスペシャル 初回放送日: 2023年12月1日の番組内容を紹介。


なんでサバンナにはたくさん野生動物がいるの?





なんでサバンナにはたくさん野生動物がいるの?


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、動物好きでステキな大人ってだーれ?」


この問題は、ウイカさんが回答者に。


チコちゃん「なんでサバンナにはたくさん野生動物がいるの?」


ウイカさん「太陽をいっぱい浴びるから。」


正解に至らず、叱られちゃいました。



チコちゃんの答えは、「奇跡の草「C4植物」が生えているから。」




奇跡の草「C4植物」が生えているから


ジャングルとくらべてサバンナでは、植物が少なく、動物がすみにくい環境に思われるかもしれません。



私たちが普段よく目にする植物たちはC3植物に分類されています。



これらが過酷な環境でも生きられるように進化を遂げたのがC4植物。


植物は日光、水、二酸化炭素を利用して光合成。




光合成で成長するための栄養を作っています。



これは地球上に植物が誕生してから現在までずっと変わらない植物の仕組み。


地球上に植物が誕生したのは約5億年前。


地球の空気中に今の15倍ほどの二酸化炭素がありました。


ところが約1000万年前に地球が急激に寒くなりました。


そこで海水の温度が下がります。


すると、冷たい水に溶けやすい二酸化炭素がどんどん海水に取り込まれることに。


空気中の二酸化炭素が激減。


そこで一部の植物たちは少ない二酸化炭素でも効率よく光合成をおこなって栄養が作れるように進化。



その結果生まれたのがC4植物。


C3植物、C4植物の葉の断面を比較




光合成をおこなう葉緑体がC4植物の方が多いことがわかります。


ここに二酸化炭素を多く溜め込んで、二酸化炭素の濃度を濃くしてから使用。


効率よく栄養が作れるように。


それと引き換えにC4植物が生きるためには多くの光を取り込む必要があります。


背の高い木が生い茂るジャングルや森の中では生きられないという弱点も。


一方でサバンナの環境は日陰になるような部分がほぼゼロ。


日光にたくさん当たることができます。


また、C4植物は二酸化炭素を取り込む穴が小さい。





そのため、体の中の水分が外に逃げづらく乾燥にも耐性があります。



こうなるとサバンナはC4植物にとって絶好の環境。


サバンナでは生えている植物の9割がC4植物。


これを求めて草食動物たちが多く集まることに。


C4植物の光合成スピードは他の植物に比べると非常に速い。




爆発的に増えるのも特徴的。


サバンナに雨季が訪れるとあっという間に緑の大地に早変わり。


多くの草食動物がこれらの植物を食べて一時的に減っても、またあっという間に増えます。


動物たちにとってもエサが豊富な住み心地の良い環境に。


草食動物が増えるとこれらを狙う肉食動物も増えます。


このようにるサバンナは野生動物の宝庫に。


最後は「ワイルドライフ」とのコラボでタンザニア・ケニアならライブ中継。


セレンゲティ平原に生い茂るC4植物や動物を映して終了。


駐車場などに生えている事が多いメヒシバやでエノコログサ(猫じゃらし)もC4植物。




私たちのまわりのもC4植物はあるとのこと。



結論


というわけで、


「なんでサバンナにはたくさん野生動物がいるの?」は、


「奇跡の草「C4植物」が生えているから」


でした。
 



解説してくれたのは


農研機構の吉村泰幸研究員

氏名
吉村 泰幸  (よしむら やすゆき)  YOSHIMURA, Yasuyuki

所属・職名
生物多様性研究領域 主任研究員
(遺伝子組換え生物・外来生物影響RP)

現在の研究内容
2003年より、遺伝子組換え作物が農業生態系の生物相に及ぼす影響評価及びその安全性評価手法の開発において、ナタネ・ダイズの長期栽培の環境への影響モニタリング、トウモロコシ花粉の飛散距離と交雑率、野生化した遺伝子組換えナタネ個体群の分布と生態的特性の解明(2004~)に関する調査研究を行っている。2008年より、個体群動態モデルを用いて、遺伝子組換え作物が野生化するかどうかを評価する手法を作成した。

2005年より数年間、圃場条件下における遺伝子組換えダイズとツルマメの自然交雑について調査研究を行っていたが、現在(2012-)は、遺伝子組換えダイズと交雑したツルマメが、生物多様性影響を与えるのかどうかを知るためツルマメの生態学的情報を収集する課題を担当している。

連絡先
yyoshi@ affrc.go.jp
(@は全角です。半角で入力して下さい。)

ホームページ
http://www.naro.affrc.go.jp/archive/niaes/yyoshi/

ReaD研究者DB
http://researchmap.jp/read0074946/

生年月日
1967年8月19日

研究経歴
1991年 九州大学農学部卒
1993年 九州大学農学部農学研究科修士課程修了
1993-1999年 (株)カンキョー 研究開発部-品質管理部
2003年 九州大学大学院生物資源環境科学府博士後期課程修了
2003年 独立行政法人農業環境技術研究所 生物環境安全部 組換え体チーム
2005年4-10月 カナダ食料農業省、サスカトゥーン研究センターへ留学(OECDフェローシップ)
2006年4月 独立行政法人農業環境技術研究所 生物多様性研究領域&遺伝子組換え生物生態影響RP
2011年4月 独立行政法人農業環境技術研究所 生物多様性研究領域&遺伝子組換え生物・外来生物影響評価RP
取得学位
博士(農学) C4植物における光呼吸能の種間差に関する研究

所属学会
日本作物学会, 日本雑草学会
(HPより)



農研機構

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(のうぎょう・しょくひんさんぎょうぎじゅつけんきゅうきこう、英語: National Agriculture and Food Research Organization, NARO)は、茨城県つくば市観音台三丁目に本部を置く農林水産省所管の国立研究開発法人。コミュニケーションネーム(通称)は農研機構[1]。本部と5つの地域農業研究センター、7つの研究部門、3つの重点化研究センターからなる。

一般向けの見学施設として「食と農の科学館」を本部に併設し、無料公開している。

経緯
2001年4月に、農林水産省に属する試験研究機関のうち農業研究センター、果樹試験場、野菜茶業試験場、家畜衛生試験場、畜産試験場、草地試験場、北海道農業試験場、東北農業試験場、北陸農業試験場、中国農業試験場、四国農業試験場、および、九州農業試験場の合計12機関を整理統合し、農業に関する技術上の試験及び研究等を行う「農業技術研究機構」として発足した。

2003年10月1日の特殊法人改革に伴い、農林水産省所管の「生物系特定産業技術研究推進機構(生研機構)」と統合して「農業・生物系特定産業技術研究機構」と改称、さらに2006年4月1日、同研究機構に「農業工学研究所」及び「食品総合研究所」を統合するとともに、廃止された「農業者大学校」の機能を受け継ぎ「農業・食品産業技術総合研究機構」として発足した[2]。

その後、2011年に事業仕分けにより農業者大学校が廃止され[3]、2016年に農業生物資源研究所、農業環境技術研究所、種苗管理センターと合併するとともに、内部研究所が研究部門として再編され[4]、現在の体制に至る。

産業技術総合研究所とのなりたちの違い
産業技術総合研究所(産総研)の場合は、旧工業技術院において企画及び監督を行う本院と、工業技術院傘下の研究所を全て含めて産総研の形にまとめ、その後、独立行政法人化した。農研機構の場合は、企画及び監督を行う機関である農林水産技術会議、および同事務局をそのまま農林水産省の機関として存置し、傘下の試験研究機関のみを整理統合して独立行政法人化した。このため当法人の本部機能は、独立行政法人化により新たにつくられたものである。

また、産総研と違い、農林水産省にあった全ての国立試験研究機関を一つの法人にまとめているわけではない。農林水産省傘下の試験研究機関に由来する独立行政法人は、当法人以外に、国際農林水産業研究センターがあり、他に林野庁所管の森林研究・整備機構、水産庁所管の水産研究・教育機構がある。さらに、旧農業総合研究所は、農林水産省の施設等機関である農林水産政策研究所として残されている。

役割
南北に細長く、地域ごとに特有な気候風土を有する日本の特質を踏まえ、各地域の多様な気候風土にあわせた農業生産技術の開発や、地域に特有な農業資源を高度に活用するために5つの地域農業研究センターがある。各研究部門と重点化研究センターでは、それぞれの分野での基礎的・基盤的な技術開発を行う。

また、研究開発とビジネスの橋渡しを行う食農ビジネスセンター、農林水産省の競争的研究資金の分配を通じた産官学連携を行う生物系特定産業技術研究支援センター、国としての植物の品種登録や種苗管理を担う種苗管理センターを内部組織として有する。

2019年、蜘蛛の糸より強力なミノムシの糸を、真っ直ぐ長く連続的に採糸することに成功した[5]。同年に研究成果の対外発信を担う『農研機構技報』(年4回刊行)を創刊した[6]。

2020年5月、人工知能(AI)研究用スーパーコンピューター「紫峰」(しほう)と、機構外の研究者も分野横断的に利用できるデータベース「NARO Linked DB」の稼働を本格開始した[7]。
(Wikipediaより)




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